裂肛(切れ痔)

どうして肛門が切れるの?

体質的に肛門が狭いことが一番多い原因とされています。硬い便が狭い肛門を無理に通過するため、肛門が裂けてしまうのです。
逆に肛門が全然狭くないのに、下痢がひどいために切れ痔(「すりきず」とでも呼ぶべき状態)になることもあります。ウォシュレットを強く長くしても、同じようなことが起こることがあります。

どんな症状?

排便時に痛みと真っ赤な出血を認めます。ひどくなると排便の時だけでなく、痛みや出血が続くことがあります。
さらに、切れ痔を繰り返すと、外や中にいぼが出来ます。外のものは見張りいぼ、中のものは肛門ポリープといい、脱出の原因となります。また肛門自体が狭くなることもあります。

切れ痔の治療方法

治療は便の性状をよくすることが基本です。便が硬いときには、便をやわらかくします。強い下剤や手術は逆効果なこともあります。逆に下痢で切れ痔になっている場合はアルコールや香辛料などの腸を刺激する食事を避けることが大事です。
肛門が狭くなってしまい、食事療法や保存的治療が無効な場合は、肛門を広くする手術が効果的です。