教育方針

学校長挨拶

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 校長 玉木正治

昭和29年に呉市医師会准看護婦養成所として創立されて以降、半世紀以上の永きにわたり4000名を超える准看護師、そして1200名を超える看護師を育ててきました。
 今年度からこれまで准看護師の進学コースであった医療専門課程が『看護科』から『看護学科』となり、高等学校卒業以上の方であればストレートで看護師受験資格を取得できる科へと生まれ変わります。これもひとえに関係各位の皆様方のご理解とご協力の賜物と感謝申し上げます。
 さて、本校は人の命を預かる重大な使命と責任を持つ看護職を養成する学校です。看護の道を志すには、多くのことを学び身につけていかなければなりませんが、知識を習得することだけが学ぶことではありません。幕末の著名な思想家の一人である佐久間象山は、「学問に道と芸あり、道は人格形成の道徳であり、芸は食べるための術であり、この二つを習得して一人前である」と言われました。
 また、同じく幕末の思想家で教育者でもあった吉田松陰も同様に「学問というのは、私たちが人としてどう生きるか、という知恵を学ぶことである」と言われました。すなわち、学問とは知識や理論を学ぶだけではなくて、人としての道も学ぶことです。
 古来より洋の東西を問わず、人の生命に関与する医学・看護を学び医療に携わる者には、人に対しての深い愛情と生命の尊厳に対する畏敬の念を持つことが不可欠と考えられており、ナイチンゲールの誓詞をはじめ多くの倫理訓の基で長年にわたって医療人としての倫理教育すなわち道徳教育が行われてきました。
 さらに今日では、遺伝子医療や再生医療を始めとした驚異的な医学の進歩により生命倫理の重要性はより一層増しています。我々は、科学としての医学理論・看護理論や医療技術・看護技術を学ぶことと同時に、医療人としての職業倫理、人としての高い道徳性をも学ばなければいけません。
 本校は、これらのことを念頭に置き、心と技術、その両方を兼ね備えた看護師・准看護師を育てていくことを目標に、今後も看護職養成を通じ、呉の地域医療に貢献して参ります。


目標

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本校は、豊かな人間性と専門職業人として生涯にわたって自ら成長する力を養い、地域に貢献できる看護の実践者を育成する。


教育目標


1.生命を尊び人間を尊重し、専門職業人としての倫理観と感性豊かな人間性を養う
2.人間を身体的、精神的、社会的に統合された生活者として幅広く理解する能力を養う
3.自己理解、他者理解を深め対象に応じた人間関係能力を養う
4.科学的な根拠に基づき安全で人間に対する温かいまなざし、手、心を届ける看護実践能力を養う
5.社会の変化に伴う課題から、看護の果たす役割を認識し、他職種と連携・協働し、地域に貢献できる能力を養う
6.看護への探究心を持ち、専門職業人として学習し続ける能力を養う


主な年間行事

看護学科 内容
4月 入学式・特別教育活動(親睦会)・健康診断
5月 広島県看護学生スポーツ交流大会
6月 人間関係論セミナー(宿泊研修)
7月 オープンスクール
9月 学校祭
11月 宣誓の儀
2月 学習発表会
准看護科 内容
4月 入学式・オリエンテーションセミナー・健康診断
10月 バレーボール大会
11月 宣誓の儀
2月 レポート発表会・准看護師検定試験
3月 卒業証書授与式